中国語学留学のルート比較:短期・1学期・1年・予科の違い
中国で中国語を学ぶ方法は、大きく4つに分けられます。180日以内の短期コース、大学で非学位の留学生として学ぶ1学期または1年、学位課程に入る前の予科・語学期間、そして奨学金による研修プログラムです。期間も、申し込み先も、申請する査証の区分もそれぞれ違います。
「語学留学生」という区分はない
中国の留学生に関する国の規定に、「語学留学生」という区分はありません。教育部・外交部・公安部が定めた「学校招収和培養国際学生管理弁法」(教育部令第42号)は、高等教育段階の留学生を学位課程と非学位に分け、第9条で非学位の区分として予科生、進修生、研究学者の3つを挙げています。大学は自校の中国語プログラムをこのどれかに位置づけ、募集要項に明記します。
受け入れを決めるのは大学です。募集計画を立て(第10条)、募集要項を公表してその条件どおりに募集し(第11条)、出願者の入学資格と経済的な裏づけを審査したうえで入学の可否を決めます(第12条)。
4つのルートを並べると
| ルート | 期間 | 申し込み先 | 査証の区分 |
|---|---|---|---|
| 短期コース | 180日以内 | 大学、または大学と協定を結んだ派遣元 | X2 |
| 非学位での1学期・1年 | 大学の募集要項による | 大学 | 180日以内はX2、超える場合はX1 |
| 学位課程前の予科・語学期間 | 中国政府奨学金では1年 | 大学、または奨学金の受付機関 | X1 |
| 奨学金の研修プログラム(CLEC) | 最長4週間・5か月・11か月 | オンライン申請(推薦機関の推薦状が必要) | 学習期間による |
査証の欄は、どのルートでも同じ規則で決まります。X1は長期の学習、X2は短期の学習のための査証で、出入境管理条例は「短期」を180日以内(180日を含む)と定めています。
短期コース
第42号令は、中国の学校での学習期間が180日以内のものを短期学習としています(第45条)。団体での短期学習も受け入れられますが、学校は派遣元の機関と事前に協定を結ばなければなりません(第38条)。夏期講座や4週間のプログラムはここに入ります。
非学位での1学期・1年
一般に「中国への語学留学」と言うときは、このルートを指すことが多いでしょう。大学の募集要項に沿って、大学に直接出願します。短期になるか長期になるかは入学許可書に書かれた日付で決まるため、1学期のコースは180日の線のどちら側にもなり得ます。査証を申請する前に、開始日と終了日を数えてください。
学位課程の前の語学期間
留学生教育の基本の教授言語は中国語で、レベルが足りない学生には学校が補習の機会を設けることができます(第18条)。中国政府奨学金にはこの仕組みが組み込まれていて、申請ガイドは、奨学金が専攻の学習と中国語(予科)の学習の両方を対象とし、語学課程は1年であるとしています。
奨学金の研修プログラム
教育部中外語言交流合作中心(CLEC)の国際中国語教師奨学金には、4週間、1学期、1年の非学位の研修があります。2025年の募集要項では、対象は中国籍でない16〜35歳の人で、どの区分でもHSKの成績証明書が必要です。申請には推薦機関の責任者の推薦状が要ります。2026年10月10日にCLECのサイトで確認した時点では、2025年版が最新でした。
よくある質問
中国語がまったくの初心者でも留学できますか
国の規定には、入学時の中国語レベルの定めはありません。条件は各大学の募集要項で決まります。一方、CLECの研修プログラムは、2025年の募集要項ではすべての区分でHSKの成績証明書が必要です。
1学期のコースはどの査証になりますか
入学許可書に書かれた学習期間によります。180日以内なら短期学習でX2、180日を超えるなら長期学習でX1です。